
「圧迫圧」の選び方
「圧迫圧」 について
弾性ストッキングは、足首から上に向かって段階的に圧力がかかるよう設計されています。
この圧力の強さは医療分野では 「mmHg(ミリエイチジー)」 という単位で表され、用途や着用する方の状態に応じていくつかの種類があります。
圧迫圧の選択について不安がある場合は、医療従事者に相談することをおすすめします。
弊社で取り扱う弾性ストッキングの圧迫圧には3種類があります。
- 弱い圧迫圧 10~15mmHg
- やや強い圧迫圧 15~20mmHg
- 強い圧迫圧 20~30mmHg(20~36mmHg)
これらの数値の意味は、足首にかかる圧迫圧の範囲を示しています。
例えば、10~15 mmHgと表示されている場合は、足首部分に10~15 mmHgの圧力がかかる設計であることを意味します。
実はこの3種類の圧の他に、 さらに強い圧迫圧の30~40mmHgのものが存在します。
しかしこちらは圧が強すぎるため、一般販売は行っておりません。基本的には医療機関での販売となります。
| 弱い圧迫圧 | 10–15 mmHg (13-20hPa) |
初めて弾性ストッキングを使用する方や、日常生活で気軽に取り入れたい場合に選ばれることが多い圧迫圧です。 締め付け感が比較的少なく、長時間の着用にも取り入れやすいタイプです。 |
| やや強い圧迫圧 | 15–20 mmHg (20-27hPa) |
日常生活の中で脚の重さや張りを感じやすい方などに選ばれることがある圧迫圧です。 医療現場で使用される弾性ストッキングの中でも、比較的多く用いられている圧迫圧の範囲です。 |
| 強い圧迫圧 | 20–30 mmHg (27-40hPa) ※ セラファームの場合の圧迫圧範囲 |
医療用弾性ストッキングとして医療現場でも使用されることがある圧迫圧です。 着用の目的や脚の状態に応じて、医療従事者から案内される場合があります。 |
| 20–36 mmHg (27-48hPa) ※ ヴェノフレックスの場合の圧迫圧範囲 |
圧が高い方がいい ×
※医師のご指示がある場合は必ず従ってください。
弾性ストッキングは、圧迫力が高く、丈が長いタイプほど着脱に時間がかかる場合があります。
継続して使用しやすい点では、ハイソックスタイプがおすすめです。

弾性ストッキングは、圧が強ければ良いという物でもありません。
長く続けられるよう、負担がなく自分に合ったものであることも大切です。
高齢の方は自分で履けないことも…
圧迫圧が高いほど、つま先を入れたり引き上げる際に力が必要になります。
そのため、高齢の方など腕の力が弱い場合には、ご自身で着用することが難しい場合があります。
圧が高いと力が入りやすく、破損の原因に…
圧迫圧が高い製品ほど、着用時に強く引っ張ってしまいがちです。
そのため、生地に負担がかかり、伝線や破損の原因になることがあります。
弾性ストッキングの「履き方」について
弾性ストッキングの履き方にはコツがあります。
動画で解説していますので、ご確認ください。
履きやすく、破損を防ぐ、ちょっとした工夫もご案内しています。
mmHgとは?
mmHg(ミリメートル水銀柱)とは
弾性ストッキングの圧力の強さは、「mmHg(ミリメートル水銀柱)」という単位で表されます。
これは、脚にどのくらいの圧力がかかるかを示す単位で、医療分野では血圧や弾性ストッキングなどで一般的に使われています。
一方、一般的なストッキングや着圧ソックスでは、「hPa(ヘクトパスカル)」という単位が使われることもあります。
どちらも圧力の強さを表す単位ですが、医療用弾性ストッキングでは mmHg が用いられるのが一般的です。
なお、弾性ストッキングの圧迫圧は、通常足首部分の圧力を基準に表示されています。
mmHg(ミリエイチジー)とhPa(ヘクトパスカル)の圧迫圧の換算表
| mmHg(ミリエイチジー) | hPa(ヘクトパスカル) |
|---|---|
| 10mmHg | 13hPa |
| 15mmHg | 20hPa |
| 18mmHg | 24hPa |
| 20mmHg | 27hPa |
| 30mmHg | 40hPa |
| 40mmHg | 53hPa |
なぜ足首の圧力が一番強いのか
弾性ストッキングは、足首から上に向かって徐々に圧力が弱くなるように設計されています。
これは「段階的圧迫(だんかいてきあっぱく)」と呼ばれる構造です。
足首を最も強く、ふくらはぎ、太ももへと段階的に圧力を変えることで、脚全体の圧力バランスが整うように考えられています。
脚の静脈は足首から上に向かって流れているため、このように下から上へ段階的に圧力をかける設計にすることで、脚に無理のない自然な圧力の流れをつくることができます。
この構造により、弾性ストッキングは脚全体にバランスよく圧力がかかるよう設計されています。
デニールについて
一般的なストッキングで見かける「デニール(denier)」は、ストッキングに使われている糸の太さ(繊維の太さ)を表す単位です。
数値が大きいほど糸は太くなり、生地は厚くしっかりしたものになります。
ただし、デニールは生地の厚みの目安を示すものであり、脚にかかる圧力の強さを直接示すものではありません。

